絶対危険!建築現場の事故原因・欠陥原因ー資材の乱雑

建築現場は危険や事故・欠陥あってはいけないはずなのに、できていない工務店や建築会社が多く存在しています。実際にある住宅現場の資材の保管状態が乱雑な現場、建て主様には見えない現場の裏側についてご紹介します。

よくない現場現場資材の保管状態

35年ローンなど大金を払っているのに、材木がホコリや雨、そして日焼けをして適当に扱われているとしたらどうでしょうか?

家づくりに欠かせない材木などの資材などが外にあるのはわかりますが、作業中でもその日の作業が終わった後でもあちこちに散乱していたら非常に危険ですし良い仕事をしているとは思えません。 

よくない現場:現場資材の保管状態

また現場の足元が悪くなることで、職人だけでなく見学に来たお客様が転んで怪我をする可能性も十分にあります。

よくない現場:材木が雨で濡れる、ホコリや日焼けから守る

大工さんが作業してる時であっても、その日の現場仕事が終わったとしても、材木が雨風があっても地面に置かれ濡れたままであったり、日焼けをしてしまっているとこういった問題が発生します。

・地面の湿気が移る、雨で材木が濡れる、建物の材木にカビが生える

・湿気が増えることでカビが発生する可能性がある

・急激な日焼けで材木の品質が落ちる

強風で材木や板などが飛散し、近隣住民に迷惑を掛ける。某工務店で材木が飛散し通行人にけがをさせてしまった事例がある

よくない現場家の骨組みが雨で濡れている

・建て方工事が完了した翌日の光景です。防水工事完了前の建物をシートで囲わずにむき出しの状態なので、屋根・柱・床の木材が雨でびしょ濡れです。

・濡れた木材にカビがはえてしまったら、住人の健康にも悪影響を及ぼしかねません。

・床板の下の合板は濡れると、なかなか乾きません。柱や梁が集成材の場合も雨で濡れると、なかなか乾きません。

・日本の天気は1年の3分の1が雨。いつ雨が降ってきても心配がないように、建て方工事が完了したら、外部の防水工事が完璧に終わるまで、家の周囲をすっぽりシートで囲うべきです。ハウスメーカーでもほとんどできていません。

 

よくない現場:家の骨組みや合板が雨で濡れとなかなか乾きません。

よくない現場家の骨組みや合板が雨で濡れとなかなか乾きません。

・多くの住宅には合板(ベニヤ板)が使われています。合板とは、原木を大根のかつらむきのように薄く剥いだものを乾燥させ、木目方向が交差するように何枚も積み重ねて貼り合わせたものです。

・合板は濡れると、水分が内部に吸収され、なかなか乾燥しません。柱や梁が集成材の場合も雨で濡れると、なかなか乾きません。

・下の写真は、雨で濡れた合板の水分含有率を調べたもの。この測定例では濡らす前は6.5パーセント(写真①)。濡れた直後は51.5パーセント(写真②)になり、それが、10時間経っても31.5パーセント(写真③)と、あまり減っていません。

雨で濡れた合板の水分含有率を調べたもの比較

・このように合板は水分を吸収しやすいため、雨に濡らすとカビや傷みの原因になるので、できるだけ濡らさないようにしっかりシートで養生しないといけません

上記に挙げた工務店やハウスメーカーでは、正直家づくりをお願いしたくありませんし欠陥住宅をつくり兼ねません。(こういった光景を目の当たりにしたら私なら依頼したいと思いません。)

では、実際どういった資材の扱い、保管方法ができる工務店が良いのか、お客様の家のために資材1つ1つを大切に保管しているかを見抜くために「良い現場例」をご紹介いたします。

良い現場:良い現場は資材が見事に整理されている

材木を覆うシートがバンドでしっかりと固定されているため、強い風が吹いてもシートはめくれませんし、飛んで近隣に迷惑を掛けることもありません。

それだけでなく、材木が日焼け、汚れも心配することなく安心して家づくりを任せられる良い仕事をしている工務店、大工や職人らだなと素人が見ても気持ちがよいものです。

良い現場は資材が見事に整理されている

シートを被せることまでしなくてもよいのでは?と思うかもしれませんがそれだけ本気で取り組んでいる証拠でもあると思います。

そう思いませんか?

良い現場:良い現場は骨組みを濡らさない努力をしている

・この現場は、建て方工事が完了したら、雨が降っても降らなくても、外部防水工事が終わるまでシートで囲っています。

・職人さんは毎日シートをめくって中に入って作業し、夕方の作業終了時には再びシートで囲っています。この繰り返しは面倒で手間がかかりますが、お客様の大切な建物を守ろうという気持ちの表れです。

良い現場:良い現場はは骨組みを濡らさない努力をしている

紹介したくなる現場

自分の家を作る時にも参考になるのが、こういった良い現場を資材から大事にしてくれる工務店です。住宅現場はここまでキレイにしてくれるの?と逆に驚くに違いありませんがこういった建築会社は多くないのが現状です。

よくない現場と良い現場を道路から見てみる

よくない現場は、誰でも敷地内に侵入できる(事故・火災・盗難・建物傷)、骨組をシートで囲っていない、敷地内の材木が雨で濡れる、敷地内が雑然としている

よくない現場は、誰でも敷地内に侵入できる(事故・火災・盗難・建物傷)、骨組をシートで囲っていない、敷地内の材木が雨で濡れる、敷地内が雑然としている

良い建築現場は、道路と敷地の間に囲いをしている、建物を濡らさないようにシートを掛けている、敷地の材木はストックヤード(緑色のテント)に入っている外から見るだけなら建築現場の邪魔になることはありません。

良い建築現場は、道路と敷地の間に囲いをしている、建物を濡らさないようにシートを掛けている、敷地の材木はストックヤード(緑色のテント)に入っている

失敗しない工務店選びのために

欠陥住宅は断じて許せるものではありません。成功する工務店選びのために、住宅会社がどれだけ努力がされているかチェック材料としてこういった事故原因にならない良い会社を選んでください。

合わせて、良い工務店選びの参考書を現場に持参してチェックをして下さい。

これだけ違う!一流の現場とよくない現場 書籍

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